部屋を探す時にちょっとだけ役に立つかもしれない話

新生活ってなんとなく浮足立ってしまいますよね。

ただ、あまりフワフワしていると意図せぬ結果になることも…

何事も主体的に動きましょう。

部屋探しの流れについて

個人契約(個人が契約者となる)か法人契約(法人が契約者になる)か、即入居か否かで微妙に異なりますが、大体下記の流れで進みます。

  1. 部屋探し
  2. 申込
  3. 入居審査
  4. 入居日の最終確認
  5. 契約金の入金
  6. 契約
  7. 仲介手数料の支払(仲介会社を使って契約をした場合)
  8. 鍵の受取

この中で時間がかかるのは部屋探しと入居審査です。

部屋探しは候補を決めるまで2週間、部屋を決めるまで3日ぐらいが一般的です。

入居審査は、審査時に必要なものがすべてそろっていれば、1週間程度で終わります。

部屋探しって意外と短いんだね

なんとなくいい部屋を探したいのであれば候補を決めるまで年単位でかかる方もいますが

引っ越さなければならない事情がある場合、短期決戦が基本ですからね。

特に12~3月は退去する方や契約する方が最も多くなります。

その分部屋の入れ替わりも頻繁になるので、悠長に構えていると住みたい部屋がなくなる場合があります。

いい部屋があればすぐに決定したいよね。

部屋の募集が出るタイミングとかってあるの?

その部屋の解約予告期間によりますね。

解約予告期間とは借主が貸主に対して「私は○○月○○日にこの部屋を退去します」と伝えなければいけない期間であり、契約約款にもよりますがおおよそ退去日の1か月前~2か月前とされています。

解約予告が出たらすぐに募集を行う貸主が多いので、12月に退去する方の部屋の募集は10月~11月に出ると思います。

なんかあいまいだね。

そりゃあ、いつ募集を出すかは貸主次第ですからね。

それでも一般的にはその認識で間違いないと思いますよ。

とりあえず賃貸ポータルサイトを見る前にしてほしいこと

  1. 部屋探しのタイムスケジュールを組む
  2. 収入から逆算して上限家賃を設定する
  3. これだけは譲れない設備や環境を設定する
  4. 会社の規定(法人規定)を確認する(※社会人はこれが最初)

部屋探しのタイムスケジュールを組む

今後のスケジュールを確認して、いつまでに引っ越しをすればいいのか、そのためにはいつまでに部屋を決めればいいのか、ざっくりとでいいのでタイムスケジュールを組みましょう
たとえ即入居と書いてあっても、すぐに入居できるわけではありません。申込みから入居までの間に審査等があるため最低でも1週間はかかります。法人契約の場合は、審査が終わった後、契約者側で稟議が必要になる場合が多く申し込みから入居まで1か月ほどかかることもあります。
また、空き予定の物件などには入居可能日として○○月上旬、など時期が表示されているものもありますが、それは入居時期を確約するものではありません。「空いた部屋が通常のクリーニング程度で済んだ場合にこのくらいに時期に入居できるかもしれないよ」という目安でしかなく、その時の状態によっては入居時期は前後します。

「いい物件があれば」とこだわるあまり、入社日や入学日までに部屋が決まらず(決まっても入居可能日と自身のスケジュールの折り合いがつかず)希望とは程遠い部屋にせざるを得なかったり、マンスリーマンションに住む羽目になり出費がえらいことになった方もいます。

何気なくこれが一番大事かもしれません。

1~3月は引越しが最も立て込むので、部屋は決まっても引っ越し業者が手配できない、なんてこともあります。

手配できないほどってことは、料金も通常時に比べ割高になるだろうし、なるべく余裕をもって動いた方がいいかもしれないね。

収入から逆算して上限家賃を設定する

収入から上限家賃を設定しましょう。ワンルームや1Kなどの1人暮らし用の部屋は家賃が1~2万円違うだけで部屋の条件(広さ・設備・環境)がぐんとよくなります。上限を設定しない場合、「これくらいなら出せるかもしれない」とちょっと無理をしてしまうことがあり、結果的に家賃が生活費が圧迫し、つらい新生活を送っている方が数多くいます。

一般的に上限家賃は額面(会社から支給される金額)の3分の1程度とされていますが、個人的には手取収入(額面から税金などがひかれた後、実際に振り込まれる金額)の3分の1以下を強くお勧めします。(手取り金額が20万の場合、6万7千円以下)
「手取り 計算」などで検索して、自分が実際に使える金額を確認しましょう。

辛かったら退去して探しなおせばいいだけなのでは?

部屋を借りるときは初期費用、部屋を出るときは退去費用がかかるんですよ・・・

初期費用は家賃の8倍見ておいた方がいいですし(通常はおつりが来ます)

退去費用はその部屋の使い方や住んだ年月で変わりますが、契約してから短期間で解約と、解約違約金が必要になる場合があります。家賃と共益費の合算額の1か月分とか2か月分とか・・・

出ていくよりも住み続ける方が出費は低くなるので、我慢せざるを得ないってなってる方が多いです。

お金に関することは、よく考えないといけないね

生活費を削ってでも高級な部屋に住みたいって方もいるにはいるので

最終的にはその人次第です。

刹那的に生きたいのであれば好きにしてください。

いきなり突き放すね

これだけは譲れない設備や環境を設定する

部屋を決めるうえで、これだけは譲れない条件を決めましょう。
基本的に自分の理想の部屋なんてものは無いと思ってください。自分が生活するうえで何を重視するかによって、条件を決めていきましょう。

といっても条件を固めすぎると部屋が見つからないので、最初はきつめに設定してポータルサイトを見ながら何を妥協できるのかなどを考えた方が楽です。

家賃6万以内・山手線沿線・徒歩5分圏内・1K・新築・専有面積30㎡以上・オートロック付き・2階以上・鉄筋コンクリート造のマンション。できればタワーマンション(タワーマンションであれば金額以外は譲歩できる)。

が条件のあの方は元気でしょうか。

多分冷やかしだと思うよ。

会社の規定(法人規定)を確認する

そもそも部屋探しや家賃補助に関する法人規定があるのかどうかを確認しましょう。
特に会社から家賃の補助が出る場合、何かしらの条件が課されている場合が多いです。(例:会社が契約者にならないといけない。会社から○○km以内であれば補助が出る。会社指定の管理会社で契約しなければいけない等)
法人規定があるにもかかわらずに勝手に部屋を探した結果、一生懸命時間を割いて探した部屋が規定外で契約ができなかった、という悲惨な目にあっている方をしばしば目にします。

新入社員や転職される方に多いですね。「それを知っていれば時間を無駄にしなかった!そういうこと(条件があるかもしれないこと)は最初に教えてくれ!」ってこっちに謎ギレしてくる方もいるので、投げ飛ばしたくなります。

うわあ…

おとり広告に気を付けて

候補が決まったら不動産会社に問い合わせてみましょう。今のポータルサイトは一括問い合わせ機能があるので、複数の業者に問い合わせてみましょう。問い合わせる前に「取引様態」を必ず確認しましょう。確認すべきは貸主(代理)か仲介(媒介)かによって初期費用が異なります。
取引様態は貸主一択です。貸主との取引の場合、仲介手数料が不要になります。

そりゃそうだ。

もちろん貸主が直接募集していない物件もあるので、その場合は仲介業者に入ってもらうのですが、問い合わせをしてみると、不思議なことにA社は「空室です」って言っているのにB社は「申し込みが入ってしまって紹介できない」と言われてしまう物件が存在します。

すでに申込みが入っている物件をあたかも募集中のように広告することを「おとり広告」といいます。そもそもこの場合、A社もB社も信用なりません。とはいえ、1~3月は時期的に申し込みが入ったり、キャンセルがあったりと部屋の状態もコロコロ変わるので、いつ何時でも正確な情報を伝えることは難しいです。ただ、ほかの会社は「空きがない」と言っているのに、「空いている」と言われた場合、それが貸主でない限り悪質な業者であることは間違いありません。

今は変な業者も結構いますからね。

仲介業者任せはやめよう

部屋探しは絶対に主体的に動きましょう。仲介業者の担当者のビジュアルや声がどんなによかろうが、どんなに親身に見えようが、担当者任せはよろしくありません。
自分が住む部屋探しは、自分の問題です。仲介業者はただ貸主と借主がスムーズに契約できるようにサポートするだけであり、部屋探し専門のコンシェルジュではありません。

しっかりと自分の軸をもって納得のいくお部屋探しをして下さい。

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